活動場所:フィリピン・ネグロス島パタグ村

取り組み
地域の観光業との連携を図り、高原の気候に合った高付加価値のイチゴ栽培・加工・販売を行うことで、農家の所得向上、また地域の産業発展を目指しています。

パタグ村のような高地の農家は、コーン、サツマイモなどの農作物栽培を行っていますが、自家消費がほとんどです。また、一部の住民は森林を違法伐採し、都市向けの炭焼きで生計を立てています。事業地農家の1世帯当たりの収入は1万円/月以下で、フィリピンの中で貧困層に属し、子供の就学率が50%程度にとどまっています。

パタグ村の大部分の農民の農地は小規模ですが、通年栽培ができ、高付加価値のあるイチゴは小規模な農地でも一定の収入を得ることができます。また、イチゴ栽培により、空いた農地に果物栽培と林業を同時に行うアグロフォレストリも可能であり、環境保全面のメリットもあります。

今後は、イチゴの高品質の安定化、収穫の増加を目指すことで、農家の収入の向上を目指します。また、イチゴの加工やカフェを建設し、規格外のイチゴを使ったジャムやイチゴ製品の販売を行う予定です。