イカオ・アコは2017年から新しい事業地域として、シライ市ギンバラン村シバト地区での活動に力を入れています。ここにイロイロ州から移住してきた先住民族がすみ始め、現在215家族1500人の方たちが生活しています。シバトからはシライ市中が見渡せ、美しい自然と水資源に恵まれた土地でもありますが、政府の開発が遅れておりいくつかの問題を抱えています。

一つは、水道が未整備だという事です。簡易水道がないために、住民の人々は1キロ以上離れた川で水を汲んでいます。イカオ・アコが現地で行った調査によると、1.5キロも歩いて飲み水を確保しているといった方までいました!しかもシバトは山間に位置しているので道は凸凹しており、荷物をたとえ持っていなくとも歩くだけで精いっぱいです。私も現地調査に何度か同行しましたが、まさにハイキング!!重たい水を持って子供からお年寄りまでこんな道を歩くなんて想像できません…..イカオ・アコはこの土地に電気や燃料を使わない揚水システムと簡易水道を設置し、住民の利便性を高めることを目標としています。水を学校や各家庭に送ることで衛生面も向上します。

もう一つの課題は、大規模な森林伐採による土壌の流出です。以前、シバトではサトウキビ耕作のために沢山の木が伐採されました。しかし、その後アクセスの悪さや砂糖の値段下落で栽培が困難に…水は枯れ、他の作物も育たず、住民は現金収入の確保に困っています。実際の調査をしてみると、住民の一週間の収入は一般的なフィリピン人の一日または二日分しかありません。中には、生活保護に頼ってほそぼそと生活している人もいます。この事例からわかるように、森ってすべての生き物にとって命の源なんですね。イカオ・アコの現地の活動としては、日本人ボランティアと住民による植林作業です。共に植林することで、そこでの記憶は住民に植林地を大切にしようとする気持ちを芽生えさせます。また、植えた木が育ちフルーツやコーヒーが収穫できるようになれば、森から現金収入を得られるようになります。そうなれば、ほかの作物の栽培のために再び森林を伐採されるリスクが減りますね!!

このような状況にある村はシバトだけではありません。政府の手が届いていない村は沢山あります。そういった村々に住む人々の生活が、少しでも良くなればいいなぁと思います。またその生活向上にイカオアコの力が少しでも役に立てばと思います。