マングローブについての質問
マングローブって何ですか?
マングローブとは、熱帯性気候の海水と淡水が混じる汽水域で林を形成する植物の総称です。海水や柔らかい地面に適応するために、変わった形の根、葉、種を持っています。特に海岸線や塩分濃度の高い湿地にはマングローブ以外の植物が育ちにくいため、このような場所でマングローブが喪失すると、波の浸食を受けやすい海岸線となります。
なぜマングローブを植えるのですか?
東南アジアは世界中で最もマングローブの種類がたくさんある地域です。しかし、近年多くの地域でマングローブ林が破壊されてきました。かつて、マングローブ林近隣に住む人々はマングローブの大切さをよく知っていて、燃料・材料・薬・食べ物・魚毒など様々な形でマングローブを利用しながら林を守っていました。しかし、人口が増え、域外からの圧力が受けるようになり、多くのマングローブ林がエビや魚の養殖池、塩田、住宅地などとして開発され、さらに交通網の発達で、都市住民向けの炭や薪として、大規模に伐採されました。フィリピンネグロス島も例外ではありません。以前のマングローブ林で覆われていた海岸線がむき出しになり、台風や高波で村が被害にあったり、水産業が不振となることが起こっています。
イカオ・アコは植樹ツアーを企画して、日本人とフィリピン人がマングローブ林を再生するために多方面で協働してきました。しかし、なぜ植えるかという質問の答えを自分の目で確かめてください。
どうやって植えるですか?
イカオ・アコが植樹地としているところのほとんどは海岸線です。その海岸線はきれいなビーチではありません。マングローブは湿地を好みます。植林の方法は、昔の田植えと似ています。苗木を運び、膝まで沈む湿地に足を取られながら、苗を植えます。時には穴を掘るのに苦労することもあり、穴をあけるために棒を使います。現地の方とパートナーを組んで植えますので教えてもらえます。パートナーと会話も弾み、すぐに友達になれます。パートナーとの友情が苗を育てることになります。